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【医師監修】眉下切開は保険適用?眼瞼下垂との違いや費用、後悔しない選び方を徹底解説

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  5. 眉下切開は保険適応?眼瞼下垂手術との比較も解説

眉下切開では保険適応にはなる?ならない?

 「昔よりまぶたが重く感じる」「二重の幅が狭くなってきた」「眠そうに見られることが増えた」 このような上まぶたのお悩みは、多くの方が年齢とともに感じる変化です。その解決策として注目されるのが眉下切開や、眼瞼下垂(がんけんかすい)手術ですが、この二つの違いを正しく理解している方は少ないかもしれません。

特に、「手術費用を抑えたいから、保険を使えないだろうか?」という疑問は非常に多く寄せられます。

この記事では、美容外科専門医の監修のもと、以下の点について詳しく解説します。

  • 眉下切開は保険適用になるのか、ならないのか?

  • 保険適用が可能な「眼瞼下垂手術」とはどんな手術か?

  • 「眉下切開」と「眼瞼下垂手術」の根本的な違いと、あなたに適した手術の見分け方

  • 保険診療と自由診療のメリット・デメリット

  • 後悔しないためのクリニック選びのポイント

ご自身のまぶたの状態に最適な治療法を見つけるため、ぜひ最後までご覧ください。

【結論】眉下切開は原則「保険適用外」の美容医療です

結論から申し上げますと、眉下切開(眉下リフト)は、原則として健康保険が適用されない「自由診療」となります。

なぜ眉下切開は保険適用にならないのか?

健康保険は、病気やケガなど、医学的に「治療が必要」と診断された医療行為に対して適用される制度です。日常生活に支障をきたす症状を改善することが目的です。

一方、眉下切開は、まぶたの「皮膚のたるみ」を切除することで、見た目の若返りを図ったり、二重のラインをくっきりさせたりすることを主な目的としています。これは、病気の治療ではなく「美容の改善」と見なされるため、健康保険の適用対象外となるのです。

厚生労働省が定める保険診療のルール上、「たるみ取り」は美容医療に分類され、病気の治療とは認められていません。そのため、どれだけたるみが強くても、眉下切開が保険適用となることは極めて稀であり、基本的にはないとお考えください。


保険適用で受けられる「眼瞼下垂手術」とは?

眉下切開が美容医療であるのに対し、眼瞼下垂(がんけんかすい)は、治療が必要な「病気」として扱われます。そのため、医師による診察で「眼瞼下垂」と診断されれば、保険適用での手術が可能です。


あなたは眼瞼下垂かも?セルフチェックリスト

眼瞼下垂は、単にまぶたがたるんでいる状態とは異なります。以下の項目に心当たりはありませんか?


  • ・無意識に眉毛を上げて目を開こうとするため、おでこにシワが寄る

  • ・物を見るときに、顎を上げる癖がある

  • ・昔に比べて黒目の見える範囲が狭くなった(目が小さくなった)

  • ・夕方になると目が疲れやすく、開けているのがつらい

  • ・長年、頭痛や肩こりに悩まされている

  • ・ハードコンタクトレンズを長期間使用している


これらは眼瞼下垂の代表的な症状です。まぶたを開ける筋肉そのものの力が弱っているため、他の筋肉(おでこや首)を使って代償しようとすることで、様々な不調を引き起こします。

しかし、健康保険の適応には制限があり、予防医療や美容医療については、適応となりません。

また、病気によっては、治療方法も限られている場合があり、規定外の方法でおこなうと健康保険が使えない場合もあります。

健康保険を使って行える上眼瞼の病気治療は、眼瞼下垂治療と、逆さまつ毛治療の二つがあります。 眼瞼下垂は、眼瞼挙筋腱膜と瞼板の固定を行い、逆さまつ毛の場合にはまつ毛生え際のたるみを切除する治療です。それに対して、眉下切開のようなたるみ治療は、美容治療とされ病気の治療とは認められないため、健康保険適応外なのです。

眉下切開の傷から眼瞼下垂を治せる?

これは非常によくいただく質問ですが、結論から言うと、「技術的に非常に難しく、メリットがないため、おすすめできません。」です。

眉下切開の傷(眉の下)から、眼瞼下垂の原因である挙筋腱膜(まつ毛の生え際に近い場所)まで到達するには、非常に広範囲の組織を剥離する必要があります。これは、以下のようなデメリットを生じさせます。

  1. 手術の難易度が格段に上がる

  2. 組織へのダメージが大きくなり、腫れや内出血が強く出る

  3. 眉下切開のメリットである「ダウンタイムの短さ」が失われる

  4. そもそも、眉下切開の術式で行った場合、美容目的と判断され保険適用にはならない

眼瞼下垂を根本からしっかりと治療するには、二重のラインを切開して直接原因にアプローチする方法が最も確実で、患者様への負担も少ないと言えます。

実は眉下切開は、かえって眼瞼下垂修正が難しい

眉下切開は、眉の生え際に傷を作成し、たるみを切除する手術になります。

眉下切開の傷から挙筋腱膜を操作しようとすると、剥離が必要な範囲が全切開法とくらべて広くなり、手術の難易度は逆に上がります。また、たるみ切除で行われることの多い眉下切開で行った場合、美容目的と判断されて健康保険適応にならない可能性もあります。

まとめ:後悔しないために、まずは正確な診断を

当院では、健康保険を用いた診療は行っておりません。その理由は、眼瞼下垂という機能的な問題を解決するだけでなく、患者様一人ひとりが持つ「美しくなりたい」というご要望に最大限お応えしたいと考えているからです。

自由診療だからこそ、私たちは手術の結果に一切の妥協を許しません。機能改善はもちろんのこと、傷跡の綺麗さ、自然で美しい二重のライン、左右差の調整など、審美的な側面に徹底的にこだわります。

当院では、二重切開法やまぶたのたるみ取り手術のオプションとして、眼瞼下垂を修正する「挙筋腱膜前転法」をご用意しております。

当院では、二重切開法やまぶたのたるみ取り手術のオプションとして、眼瞼下垂を修正する「挙筋腱膜前転法」をご用意しております。

挙筋腱膜前転法(軽症・中等度): 二重切開法の費用 +33,000円(税込)

挙筋腱膜前転法(重症): 二重切開法の費用 +44,000円(税込)

*まぶたの状態、ご希望の二重幅によっては、全切開法以外に、小切開法、中切開法が可能です。

 まずはカウンセリングにて、あなたのお悩みが皮膚のたるみによるものなのか、眼瞼下垂によるものなのかを正確に診断し、最適な治療法をご提案いたします。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。


まとめ:後悔しないために、まずは正確な診断を

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 1.眉下切開は「たるみ取り」が目的の美容医療のため、保険適用外です。

  • 2.眼瞼下垂は「目の開き」を改善する病気の治療であり、医師の診断があれば保険適用となります。

  • 3.両者は目的も手術方法も全く異なり、自分の症状に合った手術を選ぶことが最も重要です。

  • 4.眉下切開で眼瞼下垂を治すのは非効率的で推奨されません。

  • 保険診療は費用を抑えられますが、デザインの自由度は低いです。仕上がりの美しさにこだわりたい場合は、自由診療が有力な選択肢となります。

 上まぶたの悩みは、見た目の印象を大きく左右するだけでなく、頭痛や肩こりといった身体の不調にもつながるデリケートな問題です。安易に自己判断せず、まずは目元の手術経験が豊富な、信頼できる医師に相談し、ご自身の状態を正確に診断してもらうことから始めましょう。