蒙古ひだとは?その正体と目元への影響
「目が小さく見える」「希望の二重にならない」——そのお悩み、もしかしたら蒙古ひだが原因かもしれません。
蒙古ひだ(もうこひだ)とは、上まぶたの内側から目頭を覆うように存在する皮膚のひだのことです。私たち日本人を含む東アジア系の人々に多く見られる特徴で、一説には人口の約8割が蒙古ひだを持っていると言われています。
蒙古ひだあると、どんなデメリットある?
この蒙古ひだがあると、目頭にあるはずの涙丘(るいきゅう)というピンク色の部分が隠れ、以下のような影響が出ることがあります。
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・目が小さく、幼い印象に見える
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・目と目の距離が離れて見える(離れ目)
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・二重のラインが目頭側で隠れ、くっきりとした平行二重になりにくい
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・目元がキリッとせず、眠たそうな印象を与える
これらの特徴を改善し、理想の目元を実現する代表的な美容外科手術が「目頭切開法」です。
蒙古ひだは「ない方がいい」?メリット・デメリットを解説
蒙古ひだは、寒冷地で目を保護するために発達したという説もあり、病的なものでは全くありません。しかし、現代の美的感覚においては、その存在がデメリットとして感じられる場合があります。
【蒙古ひだのデメリット】
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・目が小さく見える・離れ目に見える: 目頭を覆うため、目の横幅が狭く見え、実際の目の間隔よりも離れている印象を与えます。日本人の目頭の平均距離は33mm~37mmとされますが、これより広い場合は離れ目に見えがちです。
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・平行二重になりにくい: 蒙古ひだが二重ラインの始点に覆いかぶさるため、ラインが内側に入り込む末広型の二重になりやすくなります。幅の広い華やかな平行型の二重を希望する場合、蒙古ひだが障壁となることが多いです。
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・きつい印象を与えることがある: 蒙古ひだの突っ張りが強いと、目つきがきつく見えてしまうことがあります。
一方で、蒙古ひだがあることで、日本人らしい、優しくかわいらしい印象を与えるという側面もあります。一概に「ない方がいい」とは言えず、ご自身のなりたいイメージに合わせて、目頭切開を検討することが重要です。
蒙古ひだは自力でなくせる?加齢で消えることはある?
蒙古ひだは日本人の多くにあり、末広型の二重を作る重要な要素ですが、蒙古ひだが大きすぎると、まつ毛の生え際を隠してしまい目が小さくなったり、目と目の間隔が離れて見えてしまう原因となります。
「マッサージで蒙古ひだをなくしたい」というご相談をいただくこともありますが、蒙古ひだは皮膚の構造そのものであるため、マッサージや加齢で自然になくなることはありません。
蒙古ひだによる目元の印象を根本的に改善したい場合、唯一の方法が「目頭切開」という手術的アプローチになります。
【解決策】目頭切開法とは?蒙古ひだを解消する代表的な手術
目頭切開法は、蒙古ひだを切開・切除することで、隠れていた目頭を露出させ、目を大きく見せる手術です。単に目を大きくするだけでなく、様々なメリットが期待できます。
【目頭切開で期待できる効果】
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目を内側(鼻側)に広げ、大きく切れ長な目元に
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離れ目の印象を改善し、バランスの取れた顔立ちに
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末広型の二重を、憧れの平行型二重に近づける
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目元の印象がシャープになり、大人っぽい雰囲気に
目頭切開の代表的な術式「Z法」と「W法(内田法)」
目頭切開にはいくつかの術式があり、患者様の蒙古ひだの状態やご希望に応じて最適な方法を選択します。代表的なものは以下の2つです。
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Z法: 皮膚の切開ラインがZ型になる術式。皮膚の切除量が少なく、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。仕上がりが自然で、後戻りもしにくい人気の方法です。
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W法(内田法): W型に皮膚を切開し、蒙古ひだをしっかりと切除する方法。変化を大きく出したい場合に適していますが、Z法に比べてダウンタイムがやや長くなる傾向があります。
蒙古ひだを切除してもばれない?
人の見た目を一番左右するのは目です。蒙古ひだを切除することで 二重の形を変えたり切れ長な目にすることも可能です。目頭切開は、傷跡やダウンタイムがあまり問題とならない手術であるため、芸能人も数多く手術されています。
蒙古ひだがお悩みな方は、ぜひご相談ください。
関連の手術
蒙古ひだ・目頭切開にについてよくある質問
Q.目頭切開のダウンタイムや傷跡は目立ちますか?
A.目頭切開は、美容外科手術の中でもダウンタイムが比較的短く、傷跡が問題になりにくい手術です。術後数日は腫れや内出血が見られますが、1〜2週間で徐々に落ち着きます。傷跡は目頭のシワに沿って隠れるようにデザインするため、時間の経過ととも(3ヶ月〜半年ほど)にほとんど分からなくなります。芸能人やモデルにも人気の高い施術である理由の一つです。
Q.目頭切開で失敗したり、後悔したりすることはありますか?
A.失敗を避けるために最も重要なのは、「切りすぎないこと」です。蒙古ひだを過剰に切除すると、目頭が鋭くなりすぎたり、目が寄りすぎて不自然な印象になったりするリスクがあります。当院では、患者様の顔全体のバランスを精密に計測し、ミリ単位でデザインを調整することで、自然で美しい仕上がりを目指します。控えめな変化をご希望の方にも対応可能ですのでご安心ください。
Q.やりすぎた場合、元に戻すことはできますか?
A.万が一、仕上がりにご満足いただけない場合、「目頭切開修正(蒙古ひだ形成)」という手術で、ある程度元の状態に近づけることも可能です。Z法を逆の手順で行うことで、切りすぎた目頭を再度形成します。ただし、修正手術は初回の手術より難易度が高くなるため、最初のクリニック選びと医師とのカウンセリングが非常に重要です。
Q.手術したことは周りにバレますか?
A.目は人の印象を大きく左右するパーツですが、目頭切開の変化は非常に自然です。「なんだか綺麗になった」「垢抜けた」という印象を与えることが多く、手術したと直接的に指摘されるケースは少ないでしょう。むしろ、アイラインが引きやすくなったり、メイク映えが良くなったりといった嬉しい変化を実感いただけるはずです。
Q.蒙古ひだが気になります。手術はした方がいいですか?
A.蒙古ひだは、目頭切開という手術で安全に解消でき、お顔の印象を効果的に変えることができます。しかし、それは同時に、非常に繊細で高い技術を要する手術でもあります。
「自分に目頭切開は必要なのか」「どんなデザインが似合うのか」など、少しでも気になることがあれば、まずは専門の医師によるカウンセリングを受けることをおすすめします。当院では、経験豊富な医師があなたの目元の状態を正確に診断し、最適な治療法をご提案いたします。
監修医情報
- 医師
- コムロ美容外科
院長 池内 秀行(いけうち ひでゆき) - 経歴
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- 平成8年 神戸大学医学部卒業
- 平成8年~神戸大学医学部付属病院麻酔科入局
- 平成9年~兵庫県立こども病院麻酔科入局
- 平成12年~大手美容外科 入局
- 平成13年~コムロ美容外科入職
- 平成17年3月~コムロ美容外科大阪院院長就任
- 平成18年4月~心斎橋コムロ美容外科クリニック院長就任
- 令和2年3月~医療法人秀晄会 コムロ美容外科へ医療法人化
- ドクターコメント
- 私の求める美容医療は、しっかりと効果を出す必要がある場合には外科手術を行える、従来の美容外科の適応で無かった症状の軽いケースは美容皮膚科、美容内科の分野で負担なく美容医療を続けて頂ける、という一人一人の患者様の悩みに可能な限り合わせられる医療です。常に新しい美容皮膚科の機器も取り入れつつも、美容外科技術とセンスを磨き、皆様に喜んでいただける美容医療の提供を目指しています。
