二重全切開法のダウンタイム完全ガイド|術後の経過やケア方法を詳しく解説

二重整形の中でも、全切開法は長期間効果が持続する方法として人気です。まぶたを切開して、たるみ切除、脂肪取り、眼瞼下垂修正などを必要あれば行い、二重のラインを作るため、理想の二重を手に入れやすいというメリットがあります。一方で、メスを使うため、術後の腫れや、傷跡などのダウンタイが気になる方もおられると思います。こちらでは全切開法で二重整形をしたいという方へ、全切開手術後の経過や傷跡を目立たなくするケアの基本をご紹介します。
全切開手術後の経過
全切開法のダウンタイムは、2か月から6か月、平均して3か月くらいになります。手術からの経過日数によって、ダウンタイムの症状は変わっていきます。それぞれの期間でのダウンタイムの特徴や、改善方法について説明します。
手術直後~数日
二重全切開法から2~3日は、再出血や浮腫が一番強くなる時期です。再出血やリンパ浮腫によって上眼瞼全体が腫れるため、瞼が重たく感じて開きにくくなったり、二重幅が広く見えます。仕事や、外出には、腫れや内出血を隠すために、眼鏡の着用をお勧めしています。
その時期は、お酒やお風呂など出血や腫れが強くなる原因となるものは避けていただき、しっかりクーリングして、クリニックから処方されているお薬を定期的に内服してください。痛みは、麻酔が切れてもあまりありませんが、鎮痛剤でコントロールできる程度です。シンエックの服用も効果的です。
これらの症状は時間の経過とともに徐々に良くなってきます。もし腫れや内出血が目立つ場合や長引く場合は、クリニックにご相談ください。
手術の際に処方される鎮痛剤のロキソニン、ボルタレンは痛みを抑えるだけではなく、炎症を抑えることで腫れを改善する効果があります。痛みが少なくても、きちんと内服しましょう。
1週間後 抜糸
全切開法の場合、手術後1週間で抜糸を行います。抜糸で腫れが劇的に改善することはありませんが、傷の上の縫合糸を取り除くことで目が開きやすくなり、腫れの改善のスピードは速くなります。
注意点は、傷は完全に癒着しているわけではないため、手術後2週間くらいまでは瞼を強くこすらないようにしましょう。
また、抜糸後も傷口を清潔に保つことが大切です。傷口を清潔に保つことで、感染症などのリスクを軽減できます。
1ヶ月後
全切開手術から1ヶ月が経過すると、腫れや内出血といった症状は大きく改善し、見た目もかなり落ち着いてきます。通常この頃には大きな腫れは引いており、二重もかなり自然になってきています。
腫れは、二重のラインからまつ毛側がぷっくり膨れる、いわゆるハム目として出やすくなります。
手術後の腫れが残っている二重幅の左右差があったり、腫れの引きが遅い場合には、腫れている部分にケナコルト注射をすることで、ピンポイントで腫れを改善することができます。1週間程度で効果を実感でき、必要に応じて2~3回注射行っています。
医師の指示に従って適切なケアを続けることが大切です。
3~6ヶ月後
二重全切開手術後、3~6ヶ月経過すると腫れやむくみもほぼ解消され、理想としていた二重のラインがはっきりと現れる時期です。
手術直後は赤く目立っていた傷跡も時間の経過とともに徐々に薄くなり、目立ちにくくなっていきます。個人差はありますが、3ヶ月後には傷跡はメイクでカバーできる程度になり、6ヶ月後にはほとんど目立たなくなります。
傷跡が目立たなくなるまでの期間は体質や手術方法、術後のケアなどによって異なります。傷跡の治りが遅い方は、医師の指示に従って適切なケアを継続することが大切です。
個人差について
二重全切開手術のダウンタイムには個人差があります。これは、体質や手術方法による影響を受けるためです。
体質による影響
■腫れやすさ
体質によって、腫れやすい人と腫れにくい人がいます。ふだんから瞼がむくみやすい人は、ダウンタイムが長引く傾向があります。
■治癒力
傷の治りやすさにも個人差があり、治癒力が低い人はダウンタイムが長引く可能性があります。
手術方法による影響
■施術の範囲
施術の範囲が広いほど腫れや内出血が大きくなり、ダウンタイムが長引く傾向があります。
■医師の技術
医師の技術によっても、腫れや内出血の程度が異なります。経験豊富な医師に施術を受けることで、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
このように、二重全切開手術のダウンタイムには個人差があります。手術を受ける前に医師とよく相談し、自分の体質や希望に合った手術方法を選択することが大切です。
全切開手術後の傷跡ケアの基本 自宅でできるケアとは?
正しい洗顔方法と保湿ケア
傷跡がきれいに治る方が必ず行っているのは、傷を清潔に保つこと、紫外線や機械的な刺激をできるだけ与えない、の2点です。
傷は、硬いスポンジや強い力でこすらずに、ボディーソープの泡で優しく洗いましょう。傷のばい菌だけではなく、かさぶたを優しく取り除くことで、より傷がきれいに治ります。
傷を強くこすると、炎症が長引き、色素沈着が起こりやすくなります。
すすぎ残しがないよう、ぬるま湯で丁寧に洗い流してください。
傷が治りかけの時期は、皮脂の分泌が少ないため、傷周囲の皮膚が乾燥しやすくなります。しっかりと、乳液や保湿クリームで乾燥を防ぐことで、炎症を抑えて傷の赤みの改善を早めることができます。
手術直後は医師の指示に従い、適切なケアを行うようにしてください。また、傷跡に腫れや熱感などの異常に気付かれた場合には、クリニックにご連絡ください。
紫外線対策の重要性
手術や怪我の後の傷跡は、紫外線の影響を受けやすく、色素沈着を起こしやすい状態です。正式名は炎症性色素沈着とも呼ばれ、通常の経過と比べて傷跡が黒くなり目立つようになるため、手術後のケアでは紫外線対策を徹底することが重要です。
具体的には、SPF30以上の日焼け止めを外出時に使ったり、サングラスなどで紫外線を避けるようにしましょう。
これらの紫外線対策は、全切開法に限らず、すべての手術後に傷跡のケアに有効で、傷跡の赤みや色素沈着を予防し、美しい仕上がりへと導くために非常に大切です。
適切なスキンケアを行うことで、ダウンタイムができるだけ短くなるよう気を付けましょう。
全切開法のダウンタイムをできるだけ短くしたい方へ
ダウンタイムを少しでも短くするためには、セルフケアに加えて医療の力を借りるのが最も効果的です。ダウンタイムの原因となる、腫れと内出血の改善や吸収に効果の治療法を紹介します。
1. 内服薬による治療
術後にお渡しする内服薬に含まれる鎮痛剤でも腫れを抑える効果がありますが、むくみが強く早く引きたい方には、ダウンタイム短縮効果が期待できる漢方薬もご用意しています。
治打撲~内出血に効果
正式名は治打撲一方と呼び、血行を促進し、腫れや痛み、内出血を和らげる。炎症を鎮める作用もあるとされ、捻挫・打撲・筋肉痛・骨折後の腫れや痛みのなどの効果があるとされます。手術後早期からの使用は内出血を強める可能性があるため、抜糸後以降の使用をお勧めしています。
五苓散~手術に伴うむくみ改善に効果
五苓散(ごれいさん)は、漢方薬のひとつで、体内の「水(すい)」のバランスを整える作用があるとされています。主としてむくみ(浮腫)の症状に使われ、体内の余分な水を排出しつつ、消化機能や体を温める働きがあります。怪我や手術後のむくみに対して使用することで、腫れの改善効果を発揮します。
シンエック 腫れや内出血両方に効果
シンエックは、美容整形手術後などに起こる「腫れ」や「内出血(あざ)」を早く引かせることを目的とした、医療機関で処方されるサプリメントです。主成分は「アルニカ・モンタナ」という天然のハーブ(植物由来成分)で、手術によるダメージからの回復をサポートし、ダウンタイムを短縮する効果が期待できます。
2. 塗り薬による治療
ヒルドイド軟膏 血行促進効果と抗炎症作用で内出血を改善
ヒルドイド軟膏は、保湿性を高める効果が良く知られている、ヘパリン類似物質を有効成分とする医療用医薬品です。ヒルドイドには、保湿効果以外に、皮膚の血行促進作用と、抗炎症性作用があるため、内出血に対して効果を発揮します。
ヒルドイド軟膏の注意点としては、目の中に入らないように注意を払う必要があります。
3. 注射による治療
内出血や腫れが強い場合、注射という選択肢があります。赤あざなどの強い内出血にたいして非常に高い効果があるヒアルロニダーゼ注射、そして局所の腫れの改善効果が期待できるケナコルト注射などあります。
ヒアルロニダーゼ注射
ヒアルロン酸溶解剤としてよく知られているヒアルロニダーゼですが、赤あざ、青あざなどの強い内出血部位に注射することで、皮下の血種を溶解し、血種周囲の細胞間の隙間を広げることで内出血の消失を早める効果があります。リスクとしては、確率は低いもののアレルギーの可能性や、注射による新たな内出血の可能性があるため、強い内出血の場合にのみ使用します。
ケナコルト注射(トリアムシノロン)
ステロイドの一種であるケナコルト注射は、特徴として注射部位のボリュームダウン効果と、抗炎症効果を持つ注射薬です。リンパ液を吸収して腫れている組織に注射することで、炎症と腫れを同時に抑える効果があります。
全切開法後のむくみによるハム目などに非常に強い効果を発揮しますが、皮膚が薄くなったり、陥凹するリスクもあるため、使用法には注意が必要な薬剤です。
当院では、術後の経過に応じた丁寧なアフターケアを行っており、不安やご質問がある場合もすぐにご相談いただけます。初めての美容外科手術で不安をお持ちの方も、どうぞ安心してご相談ください。