ニキビケア・ニキビ跡治療
【医師監修】ニキビ治療の完全ガイド|ステージ別の症状と保険診療・自由診療の治し方を徹底解説【2025年版】
10代で約80%、20代でも40%程度の方が悩むニキビは、現在も劇的な治療法はなく、年齢やニキビの状態によって、適切な治療法を選んで組みあわせて行う必要があります。ニキビはざ瘡と呼ばれ、保険診療でも治療を行っていますが、イソトレチノイン内服薬、IPL光治療、ケミカルピーリングなど、自由診療でしか行えない治療法もあります。

大阪のコムロ美容外科のニキビケアが選ばれる3つの理由
- 理由1:ニキビの全ステージに対応する、多彩な治療法
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ニキビは、初期段階の白ニキビから炎症期の赤ニキビ、そして治療が難しいとされるニキビ跡(クレーターや色素沈着)まで、進行度によって適切な治療法が異なります。当院では、保険診療では対応できない治療も含め、あらゆる段階のニキビに対応可能です。
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初期〜炎症期: ケミカルピーリングやIPL光治療(セレックV)で今あるニキビの炎症を抑え、根本原因であるアクネ菌を殺菌します。
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重症ニキビ: 他の治療で改善が見られなかった方へ、最終手段ともいえる内服薬「イソトレチノイン(アクネトレント)」の処方も行っています。
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ニキビ跡: ダーマペン4によるクレーター治療、Vレーザーによる赤み治療、レーザートーニングによる色素沈着治療など、跡の症状に合わせた専門的なケアが可能です。
このように幅広い選択肢の中から、患者様の肌状態に合わせて治療を組み合わせることで、最短での改善を目指します。
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- 理由2:30年以上の経験を持つ、熟練ドクターによる的確な診断
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院長は美容外科医として30年以上の豊富な臨床経験を持っています。ニキビ治療で最も重要なのは、現在の肌状態を正確に見極め、最適な治療法を選択することです。長年の経験に基づき、ニキビの種類、炎症の度合い、肌質を的確に診断し、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療プランを立案します。自己流のケアで悪化してしまったニキビや、繰り返す難治性のニキビもお任せください。
- 理由3:ニキビを繰り返さないための、トータル&継続的なサポート
- 当院のニキビ治療は、今あるニキビを治すことだけがゴールではありません。カウンセリングでは、ニキビの原因となりうる生活習慣やスキンケアについても丁寧にヒアリングし、再発を防ぐためのアドバイスも行っています。治療後も、良い肌状態を維持するためのメンテナンスプランをご提案するなど、一人ひとりの患者様と長期的に向き合い、ニキビのできにくい理想の肌質へと導きます
ニキビ・ニキビ跡治療の費用
イオン導入ベーシック | 3,300円/1回 13,200円/5回 |
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イオン導入プラセンタ | 5,500円/1回 22,000円/5回 |
イオン導入トラネキサム酸 | 5,500円/1回 22,000円/5回 |
イオン導入プラセンタ トラネキサム酸 | 7,700円/1回 30,800円/5回 |
飲むニキビ治療薬 イソトレチノイン(アクネトレント) | 10mg×30日分 11,000円 20㎎×30日分 22,000円 |
ダーマペン4+マッサージピール(ヴェルヴェットスキン)顔全体 | 22,000円/1回 88,000/5回 |
ダーマペン4+マッサージピール(ヴェルヴェットスキン)鼻のみ | 5,500円 |
ダーマペン4+マッサージピール(ヴェルヴェットスキン)頬のみ | 8,800円 |
ミラノ・リピール | 初回お試し9,800円 2回目以降19,800円 |
サリチル酸マクロゴールピーリング | 初回お試し2,200円 2回目以降7,700円 |
Vレーザー治療 | 1回(顔全体) 11,000円 |
ケナコルト注射 | 5,500円/0.1cc (直径1cmまで) |
IPLによるシミ治療(セレックV) | 初回お試し 8,800円 |
ニキビのステージ0:毛穴の出口が詰まる(角化異常)
私たちの肌は、ターンオーバーと言って、常に新しい細胞に生まれ変わっています。通常、古くなった角質は自然に剥がれ落ちていきます。しかし、ホルモンバランスの乱れやストレス、不規則な生活などが原因で、このターンオーバーが乱れると、毛穴付近の角質が厚くなり、出口を塞いでしまいます。これがニキビの始まりです。まだ炎症は起きておらず、見た目には分かりにくい状態です。
ステージ0の治療方法 正しい角質ケアで、コメド(白ニキビ)予防
肌の状態がほぼ普通と変わらないため、ほとんどの人が気づいていない時期です。適切なスキンケアを行うことで肌のターンオーバーを整え、角化を正常に保つことでニキビを予防する効果があります。洗顔、保湿が重要で、正しいスキンケアにについて説明していきます。

1. 洗顔:優しく、摩擦を避ける
厚くなった角質を落とそうとゴシゴシ洗うのは逆効果です。肌のバリア機能を壊し、さらなる角化異常を招きます。強くこすらずに、柔らかく洗ってください。
2. 保湿:水分と油分のバランスを整える
肌が乾燥すると、かえって皮脂を過剰に分泌したり、角質が硬くなったりします。洗顔後は皮膚表面の脂分が失われ、特に冬場は肌が乾燥しやすくなるため、スキンケアで補ってあげる必要があります。
化粧水で水分補給: 洗顔後はすぐに化粧水でたっぷりと水分を与えます。その後、与えた水分が蒸発しないよう、さっぱりタイプの乳液やジェルで肌表面に蓋をします。
3. 余計な角質を取り除き、肌を整える
ピーリング(角質ケア)成分: サリチル酸(BHA)、グリコール酸(AHA)、フルーツ酸 などが配合された洗顔料石鹸、美容液を週に1〜2回取り入れると、厚くなった古い角質を優しく取り除き、毛穴の詰まりを防ぎます。
ターンオーバーを整える成分: ビタミンA(レチノール): 肌のターンオーバーを正常化する働きがあります。※刺激を感じることもあるため、少量から試しましょう。
ビタミンC誘導体: 皮脂の過剰分泌を抑え、ターンオーバーをサポートします。
ステージ1のニキビ:ニキビ面皰期(めんぽうき)(白ニキビ・黒ニキビ)毛穴が皮脂で詰まっているが,感染・炎症がない状態
ステージ1では、過剰な角質が原因で毛穴が詰まり、皮脂がうまく排出されず毛穴にたまり始めますが、まだ炎症は起きていません。毛穴の奥には、皮脂を分泌する「皮脂腺」があります。皮脂は、肌のうるおいを保つために必要なものですが、思春期の男性ホルモンの影響や、脂っこい食事、睡眠不足などによって過剰に分泌されることがあります。毛穴の出口が過剰な角質で塞がれているため、行き場を失った皮脂は毛穴の中にどんどん溜まっていきます。この状態が、ポツっとした小さな膨らみである「白ニキビ(コメド)」です。白ニキビの毛穴が開き、溜まった皮脂が空気に触れて酸化すると、黒く見える「黒ニキビ」になります。
ステージ1の皮膚の状態
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白ニキビ(閉鎖面皰)
皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、毛穴の出口が閉じている状態。白く小さな点に見えます。「ニキビの赤ちゃん」とも言える最初のサインです。
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黒ニキビ(開放面皰)
毛穴の出口が開き、詰まった皮脂が空気に触れて酸化し、白色から黒色に変わった状態。特に鼻の周りによくおこり、鼻が炎症で赤く、黒ニキビが点在している状態を、イチゴ鼻とも呼びます。
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ステージ1の、にきびの治療法
ステージ1の治療方針は、毛穴の詰まりを解消し、炎症を防ぐことです。白ニキビ、黒ニキビを機械的に圧出したり、毛穴の詰まりの原因の角質を、薬剤、スキンケアで取り除く治療が必要です。
保険診療で行う、ステージ1のニキビ治療 *当院では、保険診療を行っていません。
面皰圧出(めんぽうあっしゅつ):
専用の器具を使い、毛穴に詰まった皮脂や古い角質を物理的に押し出す治療です。自分で潰すと跡に残りやすいため、クリニックで行うのが安全です。

外用薬:
アダパレン(ディフェリンゲルなど): 毛穴の詰まりを改善する効果があります。
過酸化ベンゾイル(ベピオゲルなど): 角質を剥がす作用と抗菌作用があります。
コムロ美容外科(自由診療)で行える、ステージ1のニキビ治療
ケミカルピーリング: 肌に薬剤を塗り、古い角質や毛穴の詰まりを取り除いて肌のターンオーバーを促します。ニキビの予防や、ごわついた肌の改善も期待できます。
大阪のコムロ美容外科では、ミラノピールをお勧めしています。
ニキビのステージ2:炎症期(えんしょうき) - 赤ニキビ・黄ニキビ
毛穴の中に溜まった皮脂は、アクネ菌にとって大好物のエサです。ですがアクネ菌は、毛穴の皮脂腺に存在する常在菌で普段は悪さをしません。しかし、過剰に皮脂がたまった状態の白ニキビは、アクネ菌が増殖するのに最適な状態なため、エサを得たアクネ菌は一気に増殖を始めます。それが赤ニキビです。
この段階のニキビ治療はまず炎症を鎮め、アクネ菌を殺菌することが中心となります。
ステージ2の皮膚の状態
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赤ニキビ
赤ニキビは、白ニキビ(毛穴に皮脂が詰まった状態)が悪化し、炎症を起こして赤く腫れ上がった状態のニキビです。触ると少し硬く、痛みやかゆみを伴うこともあります。
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黄色ニキビ
黄色ニキビは、赤ニキビの炎症がさらに悪化し、毛穴の中に膿(うみ)が溜まった状態です。ニキビの中心に黄色や白色の膿が透けて見えるのが特徴です。
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ステージ2の、にきびの治療法
ステージ2の治療目的は、炎症を抑えることです。抗菌薬やIPL光治療でアクネ菌を殺菌し、アクネトレントはアクネ菌の栄養素である皮脂を枯渇させることで、感染を弱め、炎症を抑制します。
保険診療で行えるステージ2のニキビ治療
外用薬:
抗菌薬(ダラシンTゲル、アクアチムクリームなど): アクネ菌を殺菌し、炎症を抑えます。
ベピオゲル(過酸化ベンゾイル): 抗菌作用によりアクネ菌を抑え、赤ニキビを改善します。
内服薬:
抗菌薬(ミノマイシン、ビブラマイシンなど): 炎症が強い場合やニキビの数が多い場合に処方されます。アクネ菌を抑え、炎症を鎮めます。
最近は、抗生剤の効かない耐性菌がでてきて問題になっています。
ビタミン剤: 皮脂の分泌をコントロールしたり、肌の再生を助けたりするビタミン(B群、C、Eなど)を補います。
漢方薬: 体質改善を目指し、ニキビができにくい肌質へと導きます(十味敗毒湯、荊芥連翹湯など)。
コムロ美容外科(自由診療)で行える、ステージ2のニキビ治療
イオン導入
ニキビ治療の一環として、美容皮膚科で広く行われているのがイオン導入です。これは、微弱な電流を用いて、ニキビやニキビ跡に有効な成分を肌の深層部まで浸透させる治療法です。肌に塗るだけの場合と比較して、300倍以上の成分を肌に吸収させることが可能です。
ニキビ治療に用いられるイオン導入の主な有効成分
イオン導入では、ニキビの症状や肌の状態に合わせて、様々な有効成分が使用されます。
成分 | 期待される効果 |
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ビタミンC誘導体 | ・皮脂の過剰分泌を抑制 ・抗酸化作用で炎症を鎮める ・メラニンの生成を抑え、ニキビ跡の色素沈着を改善 ・コラーゲンの生成を促進し、ニキビ跡の凹みを改善 |
トラネキサム酸 | ・優れた抗炎症作用で、赤ニキビの炎症を鎮静化 ・メラニンの生成を抑制し、炎症後の色素沈着を予防 |
プラセンタ | ・肌のターンオーバーを正常化し、ニキビのできにくい肌へ導く ・抗炎症作用、保湿効果 |
IPL光線治療(セレックV)
ニキビに反応する波長の光を当てることで、アクネ菌を殺菌します。大阪のコムロ美容外科が使用するセレックVには、ニキビ治療モードがあり、420nmの短い波長でニキビ周囲に熱を発生させ、アクネ菌を熱で殺菌します。繰り返す重症のニキビに効果的です。
アクネトレント(イソトレチノイン)内服薬
ビタミンA由来の重症ニキビに対して高い効果が期待できる内服薬です。コムロ美容外科では、アクネとれんとを取り扱いしています。海外では広く使われているイソトレチノインですが、妊娠前後の使用に関しては注意すべき副作用があるため、日本では自由診療でしか処方できないニキビ治療薬となります。内服上の注意点を守り服用していただく必要があります。
アクネトレント(イソトレチノイン)の作用
アクネトレントは、ニキビができる主な原因のほぼ全てに、強力に作用します。
- 皮脂の分泌を劇的に抑える: ニキビの最大の原因である皮脂腺を縮小させ、皮脂の分泌を強力に抑制します。
- 角化異常を正常化する: 毛穴の詰まり(角化異常)を正常に戻し、ニキビの始まりを防ぎます。
- アクネ菌を減らす: 皮脂が減ることで、エサを失ったアクネ菌が住みにくい環境になります。
- 炎症を抑える: 優れた抗炎症作用で、赤ニキビの悪化を防ぎます。
ステージ3のニキビ:瘢痕期 赤み、クレーター、ケロイド
赤ニキビや黄ニキビがつぶれ内容物が出ると、肌の表面だけでなく、奥深くにある組織(真皮層)までダメージが及んでしまったことが原因です。体がその深い傷を修復しようとした結果、元通りにはならずに、ニキビ跡として残ってしまいます。
なお、ステージ3のニキビ跡については、自由診療のみの治療となります。
ステージ3の皮膚の状態
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赤み・色素新着
赤み:炎症は治まったものの、皮膚に毛細血管が増殖したため、強い赤みが残っている状態。
色素沈着:炎症によってメラニンが過剰に作られ、茶色いシミのようになっている状態。 -
クレーター(凹み)
肌組織が破壊され、皮膚が凹んでしまっている状態。
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ケロイド(盛り上がり)
傷を修復するために作られた組織が過剰になり、しこりのように盛り上がっている状態。
ステージ3の、ニキビ跡の治療法(保険診療では行えません)
ニキビ跡のケア
ニキビの炎症が治まった後に残る、赤み、色素沈着、クレーター状の凹みなどを改善するための治療です。保険診療では、ステージ3のニキビ後の肌治療は行えません。自由診療での治療となります。
赤み
IPL光治療(セレックV): 炎症によって生じた毛細血管の赤みにアプローチします。
色素レーザー(Vレーザー): 赤みの原因であるヘモグロビンに反応し、肌の赤みを改善します。
色素沈着(茶色いシミ)
レーザートーニング: ニキビ跡には、炎症性色素沈着が残ります。肝斑の治療にも使われるレーザートーニングを用いて、メラニン色素を少しずつ破壊し、シミを薄くしていきます。きちんと効果を出すために、複数回照射をお勧めしています。
マッサージピール:主成分のトリクロロ酢酸(TCA)が皮膚の深い部分(真皮層)に働きかけ、コラーゲンの生成を強力に促進します。これにより、肌が内側から持ち上がり、クレーター状になってしまったニキビ跡の凹みをなめらかに改善していきます。また、配合されている「コウジ酸」には、シミの原因であるメラニンの生成を抑える働きがあります。また、ピーリング作用による肌のターンオーバー促進効果と合わせて、できてしまった茶色いニキビ跡を薄くしていく効果が期待できます。
クレーター(凹凸):
フラクショナルレーザー: 皮膚に微細な穴を開け、肌の再生能力(創傷治癒)を利用してコラーゲンの生成を促し、凹みを内側から持ち上げます。
※フラクショナルレーザーは、当院では取り扱いがありません。
ダーマペン4: 極細の針で皮膚に小さな穴を開け、肌の再生を促す治療法です。
ターンオーバーを正常化針による刺激が肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促します。これにより、シミのように残ってしまった茶色い色素沈着や、炎症後の赤みが古い角質と共に排出されやすくなり、徐々に薄くなっていきます。
ケロイド(盛り上がり):
ケナコルト注射: ケナコルトは「ステロイド」の一種で、傷を治そうとする細胞の過剰な働きや炎症を強力に抑える作用があり、赤く盛り上がって硬くなったニキビ跡(ケロイド)を、平らにして落ち着かせるための注射治療になります。
ニキビによる強い炎症が起きると、皮膚は傷を修復しようとコラーゲンなどの線維組織を大量に作ります。この働きが過剰になってしまうと、組織が盛り上がってケロイドになります。
ケナコルトを直接ケロイドに注射することで、以下の効果が期待できます:
- 過剰な細胞の働きを抑制: 傷跡を硬く大きくしている線維芽細胞の働きを鎮め、コラーゲンの産生を抑えます。ケロイドが大きくなるのを防ぐ効果があります。
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優れた抗炎症作用: 傷跡内部のくすぶっている炎症を抑え、赤みやかゆみ、痛みを和らげます。
皮膚のふくらみを改善:ケロイドの成分である、瘢痕組織(繊維組織)を萎縮させることで、膨らんだ皮膚を平たんにしていく効果があります。
ニキビのステージ別治療法一覧【保険診療・自由診療】
ステージ | 主な症状(皮膚の状態) | 保険診療での治療法 | 自由診療での治療法 |
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ステージ0 (角化異常) | ・毛穴の出口が詰まり始めている ・見た目には分かりにくく、炎症はない |
・該当なし ※日々の適切なスキンケア(洗顔、保湿、ピーリング成分配合の化粧品など)による予防が中心となります。 | ・該当なし |
ステージ1 面皰(めんぽう)期 | ・白ニキビ(閉鎖面皰) ・黒ニキビ(開放面皰) |
・面皰圧出:専用器具で毛穴の詰まりを押し出す ・外用薬 ・アダパレン(ディフェリンゲルなど) ・過酸化ベンゾイル(ベピオゲルなど) |
・ケミカルピーリング:薬剤で古い角質を取り除き、ターンオーバーを促す |
ステージ2 炎症期 | ・赤ニキビ(炎症を起こし赤く腫れた状態) ・黄ニキビ(膿が溜まった状態) |
・外用薬 ・抗菌薬(ダラシンTゲルなど) ・過酸化ベンゾイル(ベピオゲル) ・内服薬 ・抗菌薬(ミノマイシンなど) ・ビタミン剤 ・漢方薬(十味敗毒湯など) |
・IPL光線治療(セレックVなど):光でアクネ菌を殺菌する ・アクネトレント(イソトレチノイン)内服:皮脂分泌の抑制、角化異常の正常化など強力な効果が期待できる治療薬 イオン導入;電気の力で抗炎症効果のある薬剤を導入 |
ステージ3 瘢痕(はんこん)期 (ニキビ跡) | ・赤み ・色素沈着(茶色いシミ) ・クレーター(凹み) ・ケロイド(盛り上がり) |
・該当なし ※炎症が治まった後のニキビ跡の治療は、保険適用外となります。 | 《症状別の治療》 ・赤み:光治療(IPL)、Vビーム ・色素沈着:レーザートーニング、ケミカルピーリング、外用薬(ハイドロキノンなど) ・クレーター:ダーマペン4、フラクショナルレーザー ・ケロイド:ケナコルト注射 |
ニキビ治療のよくある質問
Q. 皮膚科の保険診療と、美容外科の自由診療は何が違うのですか?
A. 保険診療は、ニキビの炎症を抑えることや菌を殺菌するといった、今あるニキビを治すための基本的な治療が中心となります。一方、自由診療では、保険診療では扱えないケミカルピーリングやIPL光線治療、ニキビ跡のケア(赤み、色素沈着、クレーター治療)など、より積極的にニキビを予防し、肌を美しく整えるための幅広い治療が可能です。
Q. 白ニキビ・黒ニキビの段階で治療した方が良いですか?
A. はい、炎症を起こす前の白ニキビ・黒ニキビ(ステージ1)の段階で治療を始めることが非常に重要です。この段階で毛穴の詰まりを解消しておくことで、炎症の強い赤ニキビや黄ニキビへの悪化を防ぎ、つらいニキビ跡が残るリスクを大幅に減らすことができます。
Q. 繰り返す重症のニキビに効果的な治療法はありますか?
A. はい、自由診療で取り扱いのある、アクネトレント(イソトレチノイン)という内服薬が非常に効果的です。皮脂の分泌を強力に抑え、毛穴の詰まりを正常化するなど、ニキビの根本原因にアプローチします。一定期間内服を続ければ、皮脂腺が萎縮し半永久的な改善を期待できます。
他の治療で効果が見られなかった重症のニキビの切り札とも言える治療法ですが、妊娠に関連して大きな副作用のリスクがあるため、医師の診察のもとで慎重に処方されます。
Q. ニキビ跡のクレーター(凹み)は治せますか?
A. はい、自由診療で治療が可能です。肌の再生能力を利用する治療法が有効で、ダーマペン4のように極細の針で肌に微細な穴を開けてコラーゲンの生成を促し、凹みを内側から持ち上げていく治療法などがあります。ニキビ跡の治療は保険適用外となりますので、当院にご相談ください。
Q. ニキビ跡が赤黒く見えます。どのような治療が必要ですか?
A. その症状は、炎症性色素沈着と、毛細血管拡張症が合わさったものです。ふくらみも合併している場合には、ニキビ後のケロイドの可能性があり、ケロイドかそうでないかで、お勧めする治療法が変わります。
- ふくらみがなく、赤黒い場合:赤み治療にはVレーザーが、黒みに関してはレーザートーニングが効果があります。いずれも数回照射することで、より改善します。
- ふくらみも併発している場合:ケロイドの可能性があり、レーザートーニングやVレーザー照射のみ行うと、ケロイドを刺激することで、ケロイドが悪化する場合があります。まずケナコルト注射でふくらみの改善を行い、その後、赤みや黒みの程度によって、Vレーザー照射、レーザートーニングをするとよいでしょう。
ドクターからの一言
ニキビは、思春期から大人まで、多くの方が経験する決して珍しくない皮膚の悩みです。
鏡を見るたびに気持ちが沈んだり、人目が気になったりすることもあるでしょう。
大切なのは、焦って自分で潰したり、洗浄力の強すぎる洗顔で肌を傷つけたりしないことです。
自己流のケアはかえって炎症を悪化させ、将来的に治療が難しい「ニキビ跡」を残してしまう一番の原因になります。
ニキビ治療は、毛穴が詰まり始めた初期段階から、赤く腫れた炎症期、そしてクレーターなどのニキビ跡まで、その段階(ステージ)に合わせた適切なアプローチが何よりも重要です。
保険診療でできる基本的な治療から、より積極的に美肌を目指す美容皮膚科の治療まで、現在では様々な選択肢があります。
「私のニキビはもう治らないかもしれない」と諦めてしまう前に、ぜひ一度、大阪のコムロ美容外科にご相談ください。
あなたの肌の状態を正確に見極め、ライフスタイルも考慮しながら、最適な治療プランを一緒に見つけていきます。
一人で悩まず、未来の素肌のために、私たちと一緒に正しい治療の第一歩を踏み出しましょう。
監修医情報
- 医師
- 医療法人秀晄会コムロ美容外科(大阪・心斎橋)
院長 池内 秀行(いけうち ひでゆき) - 経歴
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- 1996年(平成8年) 神戸大学医学部卒業
- 1996年~ 神戸大学医学部付属病院麻酔科入局
- 1997年~ 兵庫県立こども病院麻酔科入局
- 2001年~ コムロ美容外科入職
- 2006年4月~ 心斎橋コムロ美容外科クリニック 院長就任
- 2020年3月~ 医療法人秀晄会 コムロ美容外科へ医療法人化
- 資格
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- 日本麻酔科学会会員
- 麻酔科標榜医
- 日本美容外科学会(JSAS)会員
- 美容外科(JSAS)専門医
- アラガンボトックスビスタ認定医
- アラガンジュビダーム認定医
