オトガイ形成(顎骨切り)

オトガイ形成・顎骨切りとは
まずは、手術の基本を正しく理解しましょう。
オトガイ形成術とは
オトガイとは顎先の事を指します。オトガイ形成術は、顎先の骨を口腔内から切り、長さや前後のバランス、幅や形を調整して顔全体の輪郭バランスを整える手術です。直接骨を切って形を整える事が可能な為、Eラインのバランスを改善し、しゃくれ・顎なしなどの輪郭バランスを整える事が出来ます。
骨切りとは
皮膚や筋肉ではなく「骨」を切ることで形状を変える外科的手法です。顎の骨や頬骨、エラなどの輪郭形成に用いられます。
顎変形症との関係
美容目的の輪郭形成と、噛み合わせを改善する「顎変形症手術(保険適用)」は異なりますが、同じ「顎骨切り術(下顎枝矢状分割・オトガイ形成)」が応用されます。
骨切りの対象部位
オトガイ骨(顎先)/エラ骨切り(下顎角部)/頬骨骨切り/上顎骨切り(ルフォーI型骨切り)など。
オトガイ形成・骨切りの種類と特徴
目的に合わせて、デザインや手術アプローチの方法、骨の切り方などが異なります。
下顎骨Vカット法
オトガイ部が左右に広い、大きな顎の方に適したオトガイ形成術です。顎の先端はほとんど切らずに、下顎骨の両サイドを中心に骨切りすることで、シャープなVラインを形成します。他院で「中抜き法」や「顎削り」を受け、顎の先端だけが細くなり、側面が残ってしまった場合の修正手術で選択されることが多い術式です。
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骨削りのデザイン
オトガイ先端を短く、とがらせるように(黒い線まで)下顎骨を削り形を整えます。
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骨削り後の状態
骨削り後はオトガイ先端が太くなりやすく下顎骨側面にV字の出っ張りが残ります。
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削り後の顎骨切り
オトガイ先端は控えめに、下顎骨側面を中心に骨切り(黒い線まで)を行います。
下顎骨中抜き切除法
オトガイ部が縦に非常に長い方に適応となるオトガイ形成術です。ダルマ落としのように下顎骨の中間部分を水平に切り取り、先端部分の骨をチタン製のプレートやワイヤーで再度固定します。先端のシャープさを残したまま、顎を大幅に短縮できるのが特徴です。また、先端の骨を少し前方にずらして固定することで、顎の後退を改善することも可能です。
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中抜き法デザイン
ダルマ落としの要領で下顎骨の一部を切り取り、先端を再度固定する方法です。
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中抜き術後の状態
おとがい先端を前方にずらし再度固定することで、オトガイの後退を改善します。
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固定後の顎骨切り
Vカット法という下顎骨側目のみを切り落とし、下あごを細くする手術を行います。
参考:他院の中抜き切除後の女性レントゲン
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他院の中抜き切除後
相談に来られた女性のレントゲン写真
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骨切りのデザイン
下顎骨の出っ張りをなくすようにデザイン
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Point
顎削りは、顔が小さくしたい、顎を小さくしたい方には最適な手術です。脂肪吸引やスレッドリフトなどで、これらの悩みが改善することはありません。また下顎骨骨切りは他の骨切りと比べて出血のリスクが少なく、安全な手術ですが、骨切り量、切除デザインによって、変化の程度や、満足度は大きく変わります。
コンプレックスの下顎を治したい方、他院にて顎の手術をしたが、あまり変化が出ずに修正したい方は、当院にご相談ください。
水平骨切り術(オトガイ水平骨切り)
顎先の骨を水平に切って、前後・上下に移動させる最も基本的な術式です。「正面から見た際に左右に広く張り出している顎」は、この水平骨切り術(オトガイ水平骨切り)で、シャープで洗練されたフェイスラインに整える事が出来ます。
垂直骨切り
顎の幅を狭めたい場合に行う手術で、いわゆる「骨切り幅寄せ」です。個人差はありますが、顎の幅を最大で12mmほど細くすることが可能です。輪郭形成術の中でもVライン形成術として希望をする方が増えている施術です。下顎全体が細くなり、小顔効果がはっきりと現れる施術です。
セットバック
出っ歯や口ゴボ(口元が前に突き出して見える状態)、受け口の改善に適した手術方法です。通常は、上下の歯(中央から4番目の歯)を抜歯し、その空いたスペースを利用して前歯と歯茎を後方に下げることで骨格を整える施術になります。
ルフォーⅠ型骨切り術
上顎骨を移動して噛み合わせや中顔面のバランスを整える顎矯正手術です。上の歯茎が見えてしまうガミースマイルの改善にも効果的です。上顎骨を水平に骨切りし、上顎ごと全体的に引き上げていきます。
これら複数ある術式の中から、輪郭全体のバランスや患者様のご要望を伺いながら最適な手術方法を選択します。レントゲンデータなども活用し、骨格構造を分析した上でオーダーメイドのプランを御提案させて頂きます。
「ブーメラン型カット」で理想の輪郭をデザイン
心斎橋コムロ美容外科で行うオトガイ形成の最大の特徴は、下顎の骨を「ブーメラン型」に大きく切除するデザインにあります。
左右のエラに近い部分の陥凹部から、顎の先端までを結ぶラインで骨切りを行うことで、単に顎を短くするだけでなく、顎先からフェイスライン全体にかけての輪郭を、シャープで細い印象へと大きく変化させることが可能です。
切除する骨の幅は6mm〜最大10mm程度まで対応可能で、患者様のご希望や骨格に合わせて調整します。術前の検査で顎の左右差が認められる方には、骨を切る量を左右で変えることで、バランスの取れた対称的なフェイスラインに整えるオトガイ形成も行えます。
また、前に突き出ている、いわゆる「しゃくれ顎」でお悩みの場合には、オトガイ形成と合わせて顎の先端を削り、横顔の美しさの基準となる「Eライン」を整えることも可能です。
左右のエラに近い部分の陥凹部から、顎の先端までを結ぶラインで骨切りを行うことで、単に顎を短くするだけでなく、顎先からフェイスライン全体にかけての輪郭を、シャープで細い印象へと大きく変化させることが可能です。
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長いオトガイの場合
※悩みに合わせて単純に顎先を切ることも、形をデザインすることも可能
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形をデザイン
※最も人気があるのはブーメラン型に大きくカットする形です。
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カットすることで改善
期待できる効果とメリット
- 顎先の位置や形を整えることで美しいEラインを形成
- 今まで悩まされていた出っ歯や受け口、口ゴボも改善可能
- 顔全体のバランスが整い、横顔・正面ともに美しい輪郭へ
- フェイスラインのたるみも同時に改善し、小顔効果を得られる
- 顎の左右差(曲がり)も改善が出来ます
症例・体験談紹介
心斎橋コムロ美容外科でオトガイ形成/顎骨切りを受けられた実際の患者様の症例を紹介致します。
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Before
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After
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概要
20代女性のオトガイ形成の下顎骨ブーメラン型骨切り症例になります。顎を短くしたい、顎を細くしたいとの希望にて、前記手術を行いました。下顎骨に左右差があったため、右最大幅7㎜ 左7.5㎜幅にて骨切りを行いました。
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Before
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After
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概要
20代女性のオトガイ形成(顎骨切り)症例になります。顎を短くしたい、小顔にしたいとの希望にて、前記手術を行いました。
下顎骨は、ブーメラン型 左右ともに最大幅7.5㎜にて切除をおこなっています。
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Before
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After
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概要
30代男性の下顎骨ブーメラン型骨切り+頬、顎下脂肪吸引の症例になります。顎を短く、小顔にするとともに左右差の改善目的に左右で骨切り量に差をつけることにしました。
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Before
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After
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概要
30代女性の下顎骨ブーメラン型骨切り術です。顎を短くしたい、小顔にしたいとの希望にて前記手術を行いました。
【他院修正の症例】「下顎骨中抜き」後の修正|オトガイを、もっと短くとがらせたい
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Before
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After
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概要
20代の男性の下顎骨中抜き術後修正を行った症例を紹介します。2年前に他院にて下顎骨中抜き術をされましたが、顎があまり小さくなっていないこと、下顎骨の両側面にV型の骨の出っ張りが残っていることを気にされ、改めて修正の相談に来られました。
【他院修正の症例】「顎削り」後の修正|フェイスラインに骨の出っ張りがある
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Before
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After
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概要
他院にて顎削りをされた方の再手術症例になります。顎削りをされたのですが、効果が不十分に思われたため、再手術を当院にて行いました。
リスク・デメリット・後悔しないための注意点
どんな手術にも一定のリスクがありますが、骨切りは特に慎重さが求められる分野です。
| 術後の腫れ・内出血 | ピークは術後3〜5日 |
| しびれ・感覚鈍麻 | 神経が近いため、一時的に麻痺が出ることがある |
| たるみ・後戻り | 骨吸収や皮膚の弛緩が起こるケースも |
| 過度な変化による後悔 | しゃくれすぎ」「顎が短すぎた」など |
| 感染 |
ネット上で見かける「骨切り やめた方がいい」「骨切り 失敗」という意見は、知識不足経験不足はもとより、何よりも技術力不足の医師が行った失敗症例を見て、炎上しているケースが多いです。
経験豊富な医師のもとで、術前のシミュレーションを綿密に行い、適切な方法を選択して手術を行う事が非常に重要です。
ダウンタイムと回復経過
| 腫れのピーク | 術後3日〜1週間 |
| マスクで隠せる期間 | 約2週間 |
| 完全回復まで | 1〜3ヶ月程度 |
| 痛み | 術後3〜5日で落ち着くことが多い |
| 食事 | やわらかい食事から徐々に通常食へ(約1〜2週間) |
| 仕事復帰 | デスクワークなら1週間前後が目安 |
術後の圧迫固定がダウンタイムの結果を左右します。
オトガイ形成の術後は、ドレーンを留置するとともに、フェイスバンテージ(サポーター)による圧迫固定を行います。適切な圧迫は、術後の出血や腫れを軽減させるだけでなく、皮膚のたるみを防ぐためにも非常に重要です。
圧迫期間や方法は患者様の状態によって異なりますので、必ず医師の指示をお守りください。
全て無料!!心斎橋コムロ美容外科オリジナル3点アフターケア
心斎橋コムロ美容外科では、ダウンタイムをできるだけ短くするために①アルフォコリン注射、②ケナコルト注射、➂メチコバール内服処方を行っております。これらはサービスで行わせて頂いております為、追加費用は一切なく無料での対応になります為、ご安心頂けたらと思います(2025年現在)
費用と保険適用について
美容目的のオトガイ形成/骨切り整形:自由診療(保険適用外)相場:50〜150万円前後(術式・麻酔の種類等により変動)
顎変形症手術としての骨切り(咬合異常を伴う場合):保険適用あり(3割負担で約20〜30万円前後)
プレート除去費用:別途10〜20万円ほど
二重埋没法やヒアルロン注射のような新人ドクターでも出来るような手軽な手術ではなく、知識・経験・技術力が全てハイレベルに求められる手術になります。
安さに釣られて下手な医師で施術を受ける事は失敗の元です。骨切りの修正は時間・お金共に大変な労力がかかる為、1回目にしっかりと医師を選ぶ事がとても重要です。
料金だけでなく、「術後の管理体制」「医師の経験」「症例数」を重視して、医師を選択する事が必要です。
オトガイ形成(顎骨切り)の手術費用
| 手術時間 | 手術後3~4時間程度で当日帰宅可能です。 入院は不要ですが、ご遠方の方はお近くのホテルにお泊まり下さい。翌日朝から検診でご来院頂きます。 |
| 手術費用 | 960,000円(全身麻酔代込) |
| 術前検査 | 血液検査(HIV検査含む)、心電図、頭部レントゲン、胸部レントゲン、歯列パノラマ(セットバックのみ) |
クリニック選びと失敗しないポイント
✔ • 骨切り手術の症例が豊富であること
✔ • CT/レントゲンや3Dモデルによる術前シュミレーションを行っているか
✔ • 担当医が顔面骨形成を専門に行っているかどうか
✔ • 術後フォロー・プレート除去まで一貫対応してくれるか
大阪で骨切り・オトガイ形成を検討される方は、術式だけでなく 医師の実績/症例数・術後管理体制・術前のシュミレーション有無などを重視することが大切です。
オトガイ形成(顎骨切り)手術の流れ
- 1.カウンセリング
- 患者様の希望の輪郭をお聞きして最適な手術方法をご提案します。
頬、下顎の脂肪吸引や、エラボトックスなど、他の施術も併せてご提案させていただくこともあります。 - 2.検査
- 提携クリニックで、胸部正面、頭蓋骨の2方向からのレントゲン検査を行います。
レントゲンデータを用いて、顔面骨の左右差、センターのずれが無いか、骨切りできる幅の測定を行います。 - 3.麻酔
- 骨切り術は全身麻酔を行います。術後の麻酔からの回復が早くなるように、従来のガス麻酔ではなく、TIVAと呼ばれる注射タイプの麻酔薬を使って全身麻酔を行います。手術中は、生体モニターで、心拍数、血圧、換気量を測定し安全に麻酔を行います。
- 4.手術
- 下顎の粘膜を口腔内から切開し、骨膜の下を剥離します。その際おとがい神経を傷つけないようにしながら剥離を行います。
左右の下顎切痕と呼ばれる下顎角の近くにあるくぼみと、オトガイ先端を結ぶようにデザインを行い、骨切りを行います。
止血を行い、ドレーンチューブを留置し、傷を縫合します。 - 5.手術終了~帰宅
- 麻酔からの覚醒後、リカバリールームにて数時間休んでいただきます。
痛みは鎮痛剤を使いますので、帰宅時には自制内に収まることがほとんどです。歩行が可能になり、覚醒が確認できましたら帰宅していただきます。
手術当日は、Drの連絡先をお知らせしますので、ご安心ください。 - 6.手術翌日
- 午前中に来院いただき、リカバリールームにて点滴を行います。
抗生剤、止血剤、鎮痛剤などの投与し、出血が少なくなったのを確認してドレーンチューブを抜去します。 - 7.術後7日~14日
- 口腔内とドレーンの部分の抜糸を行います。
おとがい神経が損傷していなくても、顎先端の感覚は鈍いですが、次第に改善しますのでご安心ください。 - 8.術後1か月検診
- 下顎骨が小さくなったことで、下あごや頬にたるみを生じます。改善目的に、脂肪溶解や腫れ改善効果のあるアルフォコリン注射、ケナコルト注射のアフターケアがスタートします。
2週間感覚で3、無料で行っています。 - 9.術後3か月検診
- 腫れや固さ、感覚がほぼ正常化する時期です。骨切りによる皮膚のたるみもほぼ消失してきています。
検査内容の補足
検査例
骨切り幅が、1㎝に迫りそうな方

検査例
他院中抜き手術症例ワイヤー残っている。

検査例
しゃくれを気にされている方のオトガイ(女性)

オトガイ形成(顎骨切り)と合わせて行うお勧めの手術
エラ削りや、オトガイ形成の手術後に、生じるのがタルミの問題です。下顎骨骨切り術は、下顎骨をブーメラン型に切除することで、顎下やマリオネットラインあたりにタルミが出ます。
心斎橋コムロ美容外科のアフターケアでは、ダウンタイム短縮目的に脂肪溶解注射を行っていますが、効果には個人差があります。皮膚に弾力性が少なく、たるみが出やすい方、脂肪が多く、たるみが多くなりそうな方は、以下の治療を併せて行うことをお勧めします。
頬、顎下脂肪吸引
下顎骨骨切りと同時に手術ができ、効果が実感しやすい手術です。耳の付け根に3㎜程度の吸引孔を作成し、皮下脂肪を吸引します。 手術の麻酔は、静脈麻酔や局所麻酔か静脈麻酔ですが、全身麻酔中に行うことで痛みなく行えます。
下顎骨骨切り単独で行った場合と、脂肪吸引も同時に行った場合とを比較しても、ダウンタイムの違いはほとんどありません。
脂肪吸引の際に、真皮やSMASの表面に微細な傷を作ることで、治癒の過程で拘縮がおきたるみが少なくなる効果があります。
傷口は左右の耳の前2か所に3㎜程度の吸引孔を作成します。(場合によっては、顎先に1か所追加します)
手術時間は40~60分です。フェイスバンテージを使って2~3日間、術後圧迫を行います。
顎下の糸リフト
スレッドリフト、いわゆる糸リフトを使って顎下のたるみを耳の後方に向けて引っ張る、切らないリフトです。顎下正中部から、左右の耳介方向に糸リフト2本を使って、たるみを引き上げ、二重顎を改善します。
顎下の脂肪が多い場合、脂肪吸引や、脂肪溶解注射の併用をお勧めします。
手術時間は30分くらいです。顎下の針孔が陥凹しますが、1か月程度で改善します。
フェイスリフト
適応としては、頬のタルミが多い方、40代以上で皮膚の弾力性が少ない方で、下顎骨骨切りや、エラ骨切りをされる場合が適応になります。
輪郭形成後のアフターケア
輪郭形成後のコムロオリジナルの3点アフターケアの解説 すべて無料!
輪郭形成術を行うと、内出血、腫れはもちろんのこと、たるみ、しこり、知覚障害などは必ず伴います。
特に下顎骨骨切りである下顎骨水平骨切り、エラ骨切りは、相対的に皮膚が余るため、頬や顎下にたるみを生じます。 コムロ美容外科では、そういったダウンタイムをできるだけ短くするために、アルフォコリン注射、ケナコルト注射、メチコバール内服処方、の3点になります。手術費用に含んでいるため、追加費用はいただいていません。 2025年現在
アルフォコリン注射
アルフォコリン注射とは、腫れにくく痛みの少ない、脂肪溶解注射になります。⼤⾖から抽出された天然成分(GPC.Glycerophosporylcholine:グリセロフォスフォリルコリン)を使⽤しています。皮下脂肪、筋層内の脂肪どちらにも効果を発揮し、脂肪細胞を減らすことで、腫れやむくみ、たるみを改善します。
1か月検診時から2週間隔で3回、頬や顎下に注射をおこないます。
ケナコルト注射
ケナコルト注射とは、ステロイドの一種ではありますが、 注射した部位の炎症を抑え、腫れやボリュームを短期間で減少させる効果があります。
注射範囲は下口唇、マリオネットラインで囲まれる範囲の内側です。同部位はあまり脂肪が無いため、アルフォコリン注射の効果は期待できません。ケナコルト注射は、脂肪以外の軟部組織のボリューム低下に効果があり、おとがい周囲のむくみや腫れ、口腔内のツッパリ感を治療していきます
メチコバール
メチコバールとはビタミンB6,B12を成分とするビタミン剤です。下顎骨の骨切りではオトガイ神経周囲を剥離するため、神経損傷が無くても、一時的な知覚鈍麻や知覚過敏を症状が必ず出ます。メチコバールは、そういった末梢神経障害の治療効果があると言われています。2~3か月間内服していただきます。
よくある質問(FAQ)
Q.顎の左右差があります。顎の骨切りの際、左右を整えることはできますか?
A.下顎骨の左右差がある方は、全体の30%を占めていて、珍しくはありません。術前のレントゲン写真で左右差や、ゆがみがある場合は、左右で切除幅を変えて骨切りを行っています。
Q.術後の食事制限はありますか?
A.抜糸が終わるまでは、熱いもの、硬いものを避けていただければ、食事の制限はありません。
口腔内の清潔度が傷の治りに影響しますので、食後のブラッシングや、うがいは欠かさず行っていただきます。
Q.他院で中抜き術をした後、フェイスラインに出っ張りができました。治せますか?
A.中抜き後の手術の特性上、フェイスラインに出っ張りが残る場合が多いです。
オトガイ先端の骨辺の血流維持のため、
Vカット法で下顎骨側面のみを切除するか、再度ブーメラン骨切りを行うことで修正が可能です。
Q.神経を傷つけることはありませんか?
A.オトガイ神経孔から切断面まで、5mm以上間隔をあけて骨切りを行います。
当院では、直近3年間オトガイ神経の切断等は起きていません。オトガイ神経のけん引で切れる可能ありますが、確率は非常に低く、 万が一切れた場合でも手術中に神経縫合を行うことで、再生が期待できます。
Q.面長の輪郭を治す手術法は?
A.中顔面を短縮可能なルフォー手術と、下顔面を短縮可能な下顎骨骨切り術や、下顎骨中抜き手術があります。その中でも、下顎骨骨切り術が一番切除幅の大きい手術です。
Q.顎が引っ込んでいるのですが、前に出す方法は?
A.オトガイが長くても、オトガイ先端があまり前に出ておらず、Eラインが整っておられない方もおられます。 頤を前方に出す方法としては、自身のオトガイ先端の骨を前にずらして固定する、下顎骨中抜き法や、Vライン形成などがあります。それ以外は、顎のシリコンインプラントもあります。中抜き術は5㎜程度、シリコンインプラントは1㎜程度まで可能です。
Q.顎骨切りのダウンタイムはどのくらいですか?
A.当院の顎骨切りは切除幅が大きいため、中抜きや顎削りと比較して腫れが長く続きます。
腫れやたるみは1~2か月続きますが、抜糸前後であってもマスクで隠せる腫れに収まります。内出血はあまりなく、頬のタルミ、腫れも早く改善するように当院ではアフターケアにて、アルフォコリン注射を無料で行っています。
Q.骨切りで手術費用以外にどんな費用が掛かりますか?
A.輪郭形成手術の費用には、手術費用、麻酔代、手術後の内服薬の費用は含まれています。
別途、レントゲンなどの検査費用約10000円、フェイスバンテージ5500円の費用が掛かります。
Q.現在歯列矯正中です。歯並びが揃うにつれて、顎のしゃくれや長さが気になってきました。矯正が終わるのにはあと1年かかりますが、顎の骨切りはできますか?
A.歯列矯正中でも顎の骨切りは可能です。矯正のワイヤーはそのままに骨切りを行います。
歯列を変えるような下顎骨の骨切り手術、セットバックやSSROを除けば、矯正には影響出ません。抜歯やインプラントの手術と骨切り手術のダウンタイムが重ならないようにスケジュールを調整していただく必要があります。
Q.今娘が小学6年生ですが、顎が長いことを気にしています。顎を小さくする手術を考えていますが、何歳くらいになれば手術は可能でしょうか?
A.小児期に行う頭蓋骨の骨切りとしては、Apert症候群など先天性の頭蓋変形に対して、ルフォーの骨切りを行うことは有名です。しかしながら、美容目的のお子様の手術は、身体の成長に悪影響が出ないように部位や手術方法、年齢には細心の注意を払う必要があります。
身体の部位によって骨の成長が止まる年齢は違いますが、下顎骨は15歳前後と言われています。お子様本人の意思確認が重要ですが、高校生以上が下顎骨に関しては目安になると思います。
Q. 大阪府外など、遠方からでも手術は受けられますか?
A.はい、可能です。当院には全国から患者様がお越しになります。手術費用の中には「ご遠方の方はお近くのホテルにお泊まりいただき、翌朝から検診でご来院いただく」といったフォロー体制も整えておりますのでご安心ください。
Q. 骨切りの後遺症・麻痺は治りますか?
A.
下顎骨骨切りの際、注意を払う必要のあるオトガイ神経は第5歯の根元から出てきていて、顎先の知覚をつかさどる知覚神経です。
神経を切ってしまうことは稀ですが、神経近くを剥離するだけでも、一時的な感覚麻痺は起こり、数か月かけて治っていきます。
永久的な完全麻痺は当院では3%以下ですが、手術前と比較して、感覚が鈍くなったりは比較的高い確率で起こると思われます。
Q. 骨切り手術は何歳まで可能ですか?
A.
当院では、輪郭骨切りを受けられた方の最高齢は50歳でした。健康であり、手術の適応があれば、50歳以上でも可能です。
しかし、50歳を超えると、骨切り後にたるみが残る可能性が高まります。
軽度であれば、糸リフト、たるみが強い場合は、フェイスリフトなどで改善可能です。
まとめ
オトガイ形成術とは、オトガイ=顎(あご)先の形を整える美容外科手術です。
フェイスラインや顎の形にコンプレックスを抱える方やよりシャープで洗練された顔立ちになりたい方に人気の施術です。
手術を執刀する医師に求められる知識や技術が高い事は勿論、手術を支える優秀な看護師や設備面などでも十分な体制が必要となる為、どの美容外科でも行えるという訳ではありません。
大阪でも大変多くの美容外科が存在しますが、オトガイ形成・顎骨切り手術を出来る美容クリニックは数が限られています。
心斎橋コムロ美容外科では、形成外科出身・美容外科歴25年の院長池内医師が専門にこの手術を行っていますが、実際のところ「骨切りはやめた方がいいの?」「ダウンタイムはどのくらい?」といった気になる事やちょっと不安になる事などがあるかと思います。
心斎橋コムロ美容外科の強み
心斎橋コムロ美容外科では、美しい仕上がりと安全性を両立したオトガイ形成・骨切り術を行っています。顔全体のバランス分析をもとに、過剰な切除を行わず、自然で調和の取れたフェイスラインを実現します。
過去の患者様の事例や症例紹介をさせて頂き、カウンセリングでその方の状態やご要望を伺いながら、しっかりと診察触診して見極めます。院長池内医師が術前から術後のフォローまで一貫して担当させて頂きますので、大手美容クリニックチェーンのように、途中から経験の浅い若手医師が出てくるような事もありません。どうぞご安心頂けたらと思います。
✔ 美容外科歴25年以上、輪郭形成専門としての豊富な症例実績
✔ CTやレントンゲンなどを駆使した3Dシミュレーション実施
✔ 術後の経過観察からプレート除去まで、院長池内医師が一貫して担当
✔ リスク説明の徹底と無料の術後ケアなど安心のサポート体制
顎の形に悩むすべての方へ——あなたの理想の輪郭を、確かな技術でサポートします。
心斎橋コムロ美容外科のオトガイ形成が選ばれる3つのメリット
1. オトガイ形成の骨切り幅は最大級、小顔効果を保証
オトガイ形成の下顎骨の骨切りの効果は、骨切りのデザイン、骨切り量によって大きく変わります。しかしながらクリニックによって切除量は様々で、骨切り幅が小さく再手術するケースもあります。
大きく切除する際に問題になるのは、下顎第5歯付近から出てくるオトガイ神経ですが、心斎橋コムロ美容外科では特殊は剥離方法を行っており、安全に骨切りをおこなうことが可能です。
心斎橋コムロ美容外科では、右のエラ近くから、反対のエラ近くまで、大きなブーメラン型で骨切りをおこないます。骨切り幅の平均は約7.5㎜と、他院と比べても非常に大きくなっています。
2. 充実のアフターケア 術後ダウンタイムが短くなる治療行っています。
輪郭手術を行った場合、問題となるのはたるみです。時間経過とともにたるみは回程度改善しますが、皮下脂肪が多い方、肌の弾力性が低下していて弛む可能性がある方には、脂肪吸引の同時手術や、スレッドリフトなどをご案内しています。
できるためダウンタイム、たるみを少なくするために、心斎橋コムロ美容外科では、アルフォコリン注射と、ケナコルト注射の治療と、メチコバール(ジェネリックになります)処方を、無料で行っています。
3. 開業以来20年間、全身麻酔事故0件
大阪 心斎橋コムロ美容外科では骨切りの名医として20年間全身麻酔による死亡事故を含め、重篤な事故は発生していません。
麻酔科医でもある院長と最新の麻酔機器で患者様の命を守ります。安心して全身麻酔、手術をお受けください。
夜間緊急連絡について
出血のリスクのある特定の手術については、夜間も院長につながる電話連絡先を、帰宅時にお伝えします。一般救急病院に連絡しても、美容外科手術の知識がないため対応をことわられるケースの方は多いといわれています。異常を感じた場合には、緊急連絡番号にお電話お願いします。
バスト、フェイスリフト、骨切りなど、出血のリスクが高い手術の場合や、手術中に出血が多い場合などを対象にしています。
心斎橋コムロ美容外科では夜間緊急連絡として、その日手術をされた患者様の万一の緊急連絡にお応えできるよう体制を整えています。
*一回でつながらない場合は、時間をおいて再度電話をお掛けください。
*出血や腫れが強くなる可能性のある手術の方にのみ番号をお伝えしています。朝9時以降は、心斎橋コムロ美容外科のフリーダイヤル(0120-566-495)にお電話ください。)
*平常時は電源を切っているためつながりません。お昼間にクリニックフリーダイヤルまでお電話ください。
監修医情報
- 医師
- 医療法人秀晄会コムロ美容外科(大阪・心斎橋)
院長 池内 秀行(いけうち ひでゆき) - 経歴
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- 1996年(平成8年) 神戸大学医学部卒業
- 1996年~ 神戸大学医学部付属病院麻酔科入局
- 1997年~ 兵庫県立こども病院麻酔科入局
- 2001年~ コムロ美容外科入職
- 2006年4月~ 心斎橋コムロ美容外科クリニック 院長就任
- 2020年3月~ 医療法人秀晄会 コムロ美容外科へ医療法人化
- 資格
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- 日本麻酔科学会会員
- 麻酔科標榜医
- 日本美容外科学会(JSAS)会員
- 美容外科(JSAS)専門医
- アラガンボトックスビスタ認定医
- アラガンジュビダーム認定医



