いぼは、皮膚にできる良性の腫瘍で、その多くはヒトパピローマウイルス（HPV）というウイルスの感染が原因です。ウイルスが皮膚の小さな傷口などから侵入することで、表皮の細胞が異常に増殖し、いぼとなって現れます。いぼを爪でひっかいた際に、爪先にウイルスが入り、別の部位を触った際に、皮膚に傷があるとウイルスが入り込み新たに“いぼ”ができることがあります。
　ほくろと違い、黒くはありませんが、ふくらみはお化粧では隠せず、放置しておくと感染して数が増える可能性があるため、早期の治療をお勧めします。

　ほくろ（医学的には「色素性母斑」）は、皮膚の中にあるメラニン色素を作る細胞（メラノサイト）が集まってできたものです。先天的に生じる場合もありますが、多くは後天的に現れます。後天的にほくろができる原因としては、紫外線があります。
　紫外線はメラノサイトを刺激し、メラニン色素の産生を活発にさせます。これが繰り返されることで、色素細胞が集まり、ほくろとして現れることがあります。また、ほくろが遺伝的にできやすかったり、ホルモンバランスの変化や加齢なども関与するとされています。

　一部のほくろは良性であり、健康に問題がない場合も多いですが、急激に大きくなったり、形や色が不規則な場合には注意が必要です。悪性腫瘍（メラノーマ）との見分けがつきにくい場合もあるため、医師による診断が重要です。また、美容面から気にされる方も多く、顔や首など目立つ場所にあるほくろは、見た目の印象にも影響します。気になるほくろがある場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

ほくろは直径が大きいほど根っこが深く、直径5㎜を超える場合や、発毛などを伴う場合、電気分解法では、完全に切除するのは難しい場合があります。完全に除去したい場合や、皮膚がんが疑われる場合には、切除法をお勧めします。
いぼや、スキンタグ、などは電気分解法で切除が可能です。