『PRP療法』は、患者様ご自身の血液から、高濃度血小板血漿(PRP – Platelet “Rich” Plasma)を抽出し、老化した皮膚に注入するだけで、自分の力で若返りを図る再生医療のひとつです。

⾎液中の生きた体細胞に主に含まれる良いタンパク質の作⽤により、老化した肌の再生効果が期待されています。
血液の中に存在する血小板には、出血を止める働きと、壊れた血管や細胞を治す働きがあります。その、傷を治す機能を若返りに応用した治療が『PRP療法』です。
血小板の中から抽出した成長因子を皮膚に注入することで、老化した皮膚細胞からコラーゲンやヒアルロン酸など新たに作り出し、自らの力でシワ、たるみを改善させます。
PRP療法に含まれるサイトカイン
PRPには血小板や、少量の白血球以外にも、サイトカインと呼ばれる、傷修復に役立つ因子が含まれています。
- EGF(上皮成長因子)
- 血管の新生、損傷治癒を促進、上皮細胞の成長の促進
- FGF(繊維芽細胞成長因子)
- コラーゲンの産生、ヒアルロン酸の産生、組織の修復
- PDGF(血小板由来成長因子)
- コラーゲンの産生、血管の新生、修復、細胞の増殖
- TGF-β(トランスフォーミング成長因子)
- 損傷治癒を促進、上皮細胞の新生、増殖
- VEGF(血管内皮細胞成長因子)
- 血管内皮細胞の増殖、新生
PRP療法の安全性について
PRP療法は自分の血液を使うため、比較的安全性の高い再生医療です。
当院では、しこりの原因となるFGFは使用していません。
再生医療は2014年に施行された再生医療等の安全性確保等に関する法律で規制されており、PRP療法は第3種再生医療等に該当します。再生医療を行うには厚生労働省への届け出が義務付けられ、一定基準の安全性の確保が行われています。
コムロ美容外科で導入しているPRP抽出キットは、7~9倍の超高濃度PRPを抽出できる韓国のYcellbio Medical社製のものを使用しています。日本の厚生省に当たる韓国のKFDAや欧州のCEの認可を取得済です。
FGFとは繊維芽細胞増殖因子といい、皮膚の褥瘡の治療薬として使われるお薬です。PRPと混ぜることで繊維細胞がより増えるため、たるみによる陥凹に対して高い効果を発揮する半面、稀に、はっきりとわかるしこりや肉芽腫を作ることがあります。その場合治療薬はなく、ケナコルト注射で小さくしていくしかありません。
通常極細の注射針を使用してPRP注入することが多いのですが、血管を傷つけてしまい内出血がどうしても避けれませんでした。 そこで当院では、PRP注入の際注射針を使用せず、カニューラ針と呼ばれる鈍針を全例で使用しています。
小さな針孔を作成後は、このカニューラ針を使用するため、血管を傷つけにくく内出血のリスクを大幅に下げることができました。また、PRPの効果については針を使う場合と違いはありません。
当院では7~9倍濃縮した血小板と白血球を含んだ高濃縮血小板含有血漿を使用しています。注入された部位でコラーゲン繊維と細胞増殖を促すことで肌の若返り効果が得られます。
PRP療法(皮膚再生治療は)以下の症状の改善に非常に優れています。
- 目の下のくま
- 目のまわりの小じわ・ちりめんじわ
- ほうれい線
- 育毛・薄毛治療
- 首のシワやニキビ跡、毛穴の開き
また、PRP療法は根本的な細胞再生を誘導するので 皮膚の弾力と皮膚トーンの改善効果に優れています。
項目 | 費用 |
---|---|
PRP療法(皮膚再生治療) | 99,000円/1セット |
- PRP療法の最大の効果が発揮するのは、小じわや肌の張り、たるみなど、ヒアルロン酸やボトックス注射ではあまり効果が得られない症状に、最大の効果を発揮します。
医師の診察で、患者様のお悩みをお聞きしています。 - 注入時の痛みを少なくするため、局所麻酔入りのクリームを注入部位全体に塗ります。30分程度で効果を発揮します。
- PRPの抽出に必要な血液を腕から採血します。15~30㏄程度が必要です
- 採取した血液をYcellbio Medical社製のPRP抽出キットに注入し遠心分離機を使用し、分離していきます。
- 遠心分離機で15分くらいかけて分離すると、血漿、血小板を多く含んだ血漿、血液に分離します。丁寧に血小板を多く含んだ血漿を取り出し気になる部分に注入します。
注射には、内出血になりにくいカニューラ針を使用しています。
カニューラ針は、針穴を通常の針を使用する
血小板と白血球の相乗効果により、注入された患部でさまざまな成長因子を放出し、コラーゲンやヒアルロン酸の産生や創傷治療を促進し、シワやニキビ跡の凸凹などの症状を改善していきます。 通常の注入法と異なり、施術後1~2ヶ月程度をかけて徐々に効果でてくるため、自然な若返りが可能です。

処置時間 | 約30~40分 (1部位) |
通院 | 1週間後検診 1か月検診 |
メイク | 当日より可能 |
日常生活 | 洗顔・シャワーは当日から可能です。入浴・サウナ・飲酒・激しい運動は当日はお控えください。 |
腫れ・赤み | 稀に注入部分に内出血、周辺部の赤みや腫れ、硬さが現れることがあります。多少の個人差はありますが、2週間程度で落ち着いていきます。 |
処置後の経過 | 治療後2週間~2ヶ月間をかけて、徐々に肌の張りが出て、小ジワが改善していきます。 |
効果 | 効果 自身から採取した血液を遠心分離、濃縮して血小板をより多く含む血漿(PRP)を幹部に注射することで小じわ、たるみの改善、肌の再生効果が得られます。 |