耳垂裂(耳垂裂傷)
耳垂裂(耳垂裂傷) とは?
耳垂とは耳たぶのことで、耳垂裂とは耳たぶが裂けた状態を指し、先天的な原因と、後天的な原因とがあります。後天的な原因としては、主としてピアストラブルが原因のことが多く、放置していても治ることはありません。
耳のおしゃれを考えた場合、耳たぶが裂けたままにしておくのは問題です。手術できれいに治せますので、ぜひ当院に相談してください。
耳垂裂の修正はこのような方におすすめ
- 髪の毛が短く、傷が見えている
- 他の人に、耳たぶの傷を指摘された
- 耳たぶが裂けているのが気になる
耳垂裂~耳たぶピアスによる原因がほとんど どうして起きる?
ピアストラブルによる耳垂裂は、耳たぶの皮膚が薄く柔らかかったり、ピアスホールが、耳たぶの淵に近いと起こりやすくなります。 耳垂裂が起きる原因としては以下のような項目が多いです。
急性の耳垂裂傷
就寝時に、枕にピアスが引っかかったまま寝返りをうったり、セーターを脱ぐ際に、ピアスがひっかったりするのが原因です。多くの場合出血を伴うため、治療をお勧めします。
ゆっくり起きる耳垂裂傷
重いピアスを長期間着用していると、ピアスホールが徐々に広がっていき、最終的に切れてしまいます。耳垂裂傷は数か月から年単位で進行するため、出血はほとんど伴わないのが特徴です。ピアスホールが大きくなってきている場合は、ご注意ください。
耳垂裂の修正
耳垂裂が起きた場合、耳たぶの裂けた部分が三角形に欠けて見えます。放置していても治ることはありません。治療法としては、耳垂裂の部分を切り取り、縫合する手術が必要になります。
裂けた部分を単純に縫合しても、傷はせずくっつくことはありません。上皮化した部分を切り取り、Z縫合と呼ばれるジグザグ縫合を行うことで、傷をより目立たなくすることが可能です。 手術の際、一部傷の瘢痕を切り取りますので、元の耳たぶより少し小さくなることはご了承ください。
当院の耳垂裂傷修正のこだわり 耳垂裂の修正方法
耳垂裂は、上皮化した部分を切除し、縫合する方法ですが、耳垂裂傷の状態によって、当院ではZ縫合やW縫合を行っています。一番簡単な方法としてはV型に耳垂裂を切り取り、単純縫合する方法ですが、傷跡が目立ちやすく、ケロイドのリスクが高くなります。
当院では、術後ケロイド起こりにくく、傷がきれいに完成するW縫合やZ縫合での修正を行っています。
耳垂裂Z法

耳垂裂W法

耳垂裂(耳垂裂傷)の手術費用
項目 | 費用(税込み) |
---|---|
1か所につき | 44,000円 |
耳垂裂(耳垂裂傷)の手術の流れ
- カウンセリング
- 傷を診察後、具体的な治療方法・治療後の通院回数や傷あとのケアについて詳しく説明いたします。
- 麻酔
- 局所麻酔で行います。 *ご希望があれば吸入麻酔が可能です(別途費用かかります)
- 手術
- 耳垂裂傷の周囲の上皮化部分を切除後、元の耳たぶの形状にできるだけ近くなるよう縫合をしていきます。その際Z縫合と呼ばれる傷をジグザグとすることで、傷の仕上がりが入り自然になります。 吸収糸で中縫いを行い、細いナイロン糸で皮膚を縫合します。
- 術後アフターケア
- 手術当日から、シャワーで傷を濡らしても、問題ありません。7日後に抜糸、1か月検診を行います。
耳垂裂傷の修正手術に関する、リスクと副作用
内出血、感染、腫れ、軽度の痛み、糸の露出の可能性、ケロイドの可能性
よくある質問
Q. 耳垂裂傷は自然に治りますか?
A.一度裂けた耳たぶは自然にはくっつかず、外科的な縫合が必要です。小さな傷であっても傷は残ります。
Q.ピアスによる耳垂裂は保険が使えますか?
A.以前は保険適応でしたが、2019年1月からピアスによる耳垂裂傷には保険が使えなくなりました。
Q.治療にはどんな方法がありますか?
A.主な治療法は縫合手術(皮膚と皮下組織の縫合)です。上皮化した部分を切除し、傷跡が目だたないように、傷をきれいに縫合します。
Q.手術は痛いですか?
A.局所麻酔を使うので、施術中の痛みはほとんどありません。手術後も鎮痛剤でほとんど痛みはありません。
Q.手術後、ピアスはまた開けられますか?
A.傷が治ってから、再度ピアスは可能です。手術後1か月程度お待ちください。その際傷に一致してピアスを開けると傷が裂けてしまうので、ピアッシングに時期、場所は医師とご相談ください。
Q.手術の跡は目立ちますか?
A.抜糸後しばらくは、傷の赤みがありますが、3か月くらい経過すると目立たなくなります。傷の赤みや色素沈着がなかなか取れない場合、レーザーやシミ取りクリームなどを使って治療できます。